性器無修正のイラスト・漫画を展示して良いですか?

いいえ、当イベントでは性器無修正のイラスト・漫画を展示しないでください。
性器や結合部には必ず、黒ベタ・白抜き等で修正を入れてください。

近年、性器や性行為の描写における「わいせつ図画」に該当するラインがかなり引き下がっており、リアルイベントにおいては、修正が甘かった場合に当日販売停止やマーカーペンでの手書き追加修正を求められるケースが(自分の観測範囲では)増えています。

2020年7月現在、主催が把握しているリアルイベントでの修正基準は以下の通りです。
最終的な判断は作者の方に行って頂ければと思いますが、Webオンリーでの頒布・展示作品の修正目安として共有させて頂きます。

  • 男性器の先端、カリ、竿、根本の4カ所に黒ベタ、または白ベタで修正を入れる
  • 男性器のカリは、出っ張った部分が完全に隠れるように黒ベタ、または白ベタで修正を入れる
  • 男性器の輪郭のみを描写する場合(スキンを被せている場合や、省略表現など)は上記の限りではないが、輪郭内に汁を描写すると写実的と捉えられ、上記の修正を求められる場合がある。
  • 肛門は、性器または異物が入っていなければ修正は不要(その段階では、肛門は排泄器官であって性器ではないため)
  • 肛門に性器又は異物が入る場合は、肛門自体が性器扱いになるため、結合部に黒ベタ、または白ベタで修正を入れる

なお、リアルイベントで追加修正が必要になる場合の判断基準は、チェック担当者や画風によっても変わります。
性器にしっかりトーンを貼っていたり、血管がリアルに描写されている場合は厳しくなる場合が多いです。

ちなみに性器・結合部修正というのはざっくり言うと、警察が「あなたはわいせつ図画を頒布しているので逮捕します」と言ってきたときに、作者が「いいえ、これは亀さんの頭の形をしたこけしです。性器ではありません」と言い逃れをして逮捕を免れるために入れるものです。

リアルイベントの主催者は、自分のイベントの参加者から逮捕者を出さないために、その時々の時勢に合わせて販売停止措置や追加修正をお願いしています。
Webイベントにおいては、見本誌提出がない事もあり全て作者自身の判断に委ねられていますが、逆に言うとチェックしてくれる人がいないので、リアルイベント以上に作者のモラルが求められます。

わいせつ図画に関する法律自体が現代の常識に即していないという問題があり法律改正の流れも生まれつつあるので、もしかすると今後性器無修正の漫画を堂々と公開できる時代が来るかもしれませんが、その日まではあまり危ない橋は渡らずに、しっかりと修正を入れることをお勧めします。