オンリーイベントとは?

オンリーイベントとは、メインの頒布物を特定のジャンルに限った同人誌即売会です。
略して「オンリー」とも言います。

令和の今、「オンリーイベント」と言うと赤ブーブー通信社主催のイベント内で開かれるジャンルオンリー、カップリングオンリーなどを思い浮かべる方が多いかと思いますが、その昔、個人が主催する小規模なオンリーイベントが全国各地で開かれていました。

当イベントは、そんな個人主催のオンリーイベントの一つです。

現在でも、ジャンルによっては個人主催オンリーイベントを複数お見掛けすることもありますが、年齢や、通ってきたジャンルによっては個人主催のオンリーイベントには一度も参加したことが無い、という方もいらっしゃるかと思います。

このページでは、「個人主催オンリーとはなんぞや」をご紹介します。

企業主催オンリーと個人主催オンリー、具体的にどう違う?

一番の違いは、個人主催オンリーは非営利目的、つまり趣味で開催されるイベントだという事です。
お支払いいただく各種参加費はそのまま会場費やパンフレットの印刷費になり、主催者が手にする利益はほぼないか赤字であることが多いです(当イベントも、参加人数によっては赤字です)

なのになぜやるのか?というと、作品やキャラクターが好きで、その思いを同志と共有したいという強い願いがあるからです。

個人主催ならではのメリデメ

まずデメリットから。

主催が法人ではないため、借りられる会場が(金銭的・契約条件的に)限られてきます。
そのため自然と、10~50sp程度のキャパの会場で開かれることが多くなります。
イベントの一般参加者人数は、ざっくりサークル数の4倍程度と言われているので、例えば15spのイベントだとすると、全体の参加者は80名弱程度と予想できます。

この人数でお分かりかと思いますが、赤ブーのような巨大イベントの中のオンリーとは異なり「メインは他ジャンルだけどついでに寄ってみた」という層がごっそりいなくなりますので、頒布数が減る可能性が高いです。

また、個人主催ですので当然運営も個人で行います。
スタッフは友人であったり、場合によっては家族だったりもします。
当然、赤ブーのイベントのように仕事としてイベント運営をしている社員やアルバイトはいませんので、ハイレベルな接客を受けることはできません。

個人主催オンリーイベントでは、あくまで「サークル・一般・スタッフ全員が参加者」であり、「お客様」は存在しないのです。
これは、最近の商業化された同人イベントに慣れた方にとっては違和感が大きい部分かと思います。

次にメリットです。

会場BGM、装飾、サークルチケット、イベント内企画等、全てを主催の一存で決められるので、ただの同人誌即売会ではない、特別な一日をこだわりの空間でお楽しみ頂けます。
母体イベントによって様々な制約のあるプチオンリーや企業主催のオンリーイベントでは、この感覚はなかなか味わいにくいものです。

また規模が小さいことで搬入出の手間や物理的な移動距離も抑えられますので、消費する体力も(おそらく)大イベントよりかなり低いものになるかと思います。
簡単に回り切れる規模なので、一つ一つのサークルを時間をかけて回ることができるのも利点の一つです。

極小規模のイベントだからこそできる体験を、ぜひ味わって頂きたいなと思います。

最後に

自分たちの手で特別な空間を作り上げ、そこで皆さんの「好き」が詰まった作品を手にする。
同人の醍醐味とも言えるその特別な一日は、一生に何度もないかもしれません。

ぜひ、お客様としてではなく「イベントを作り上げる一員」としてご参加頂けると嬉しいです。